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誰が何を決められるか

「管理者なら何でもできる」「オーナーなら全部決められる」と考えると、設計を間違えます。権限は階段状に並んでいません。 役割は層ごとに独立していて、確認の決定権はさらに別の軸で決まります。上位の役割にしかできないこともあれば、上位の役割ではできないこともあります。

このページでは、誰がどこまで決められるのかを説明します。誰をメンバーにし、誰を担当者にするかは確認ガイドにあります。

役割は 2 つの層に分かれる​

役割は 2 つの層に分かれます。管理側にはシステム管理者と組織管理者、プロジェクト側にはオーナーとメンバーがあります。

この 2 つの層は別のものです。一方の役割を持っていても、もう一方の役割が自動で付くわけではありません。 管理側の役割を持っているだけではプロジェクトの設定は変えられず、プロジェクトのオーナーでもテナントの決めごとは変えられません。

プロジェクトの役割はオーナーとメンバー​

プロジェクトの中の役割は 2 つです。

オーナーは、プロジェクトの設定を変更し、手動で実行を始められます。メンバーの管理もできます。プロジェクト側の設定変更は、オーナーだけが行えます。

メンバーは、概要・実行履歴・実行記録を見られます。設定の変更や手動実行はできません(メールで起動を使っていれば、メールで実行を始められます)。ただし、確認担当者に指名された工程では、確認を決定できます。

オーナーが 1 人もいなくなる変更はできません。 役割を変えるときも外すときも、先に別の人をオーナーにする必要があります。

確認は役割では決まらない​

ここが最も誤解されるところです。

確認を決定できるかどうかは、オーナーかメンバーかでは決まりません。確認工程ごとに指名された確認担当者だけが決定できます。

オーナーであっても、その工程の確認担当者に指名されていなければ、確認の決定はできません。 「オーナーを入れておけば承認が回る」とは考えないでください。

例外は、「Agentが実行」の工程の結果から作られる確認依頼です。 工程の「結果の扱い」を「確認を求める」にしておくと、Agent の結果によって確認依頼が作られます。この工程には確認担当者を指名する欄が無いので、原則として、その時点のオーナー全員が担当者になり、オーナーが決めます(設計ガイド)。確認工程でも、確認依頼が作られる時点で、指名された確認担当者が全員メンバーから外れていたときは、同じようにオーナー全員が担当者になります。

一方、指名できるのは、オーナーを含むそのプロジェクトの参加者だけです。参加していない人を確認担当者にはできません。

テナント全体の実行ルールを決めるのはシステム管理者​

Agent にどの操作まで許すかのテナント全体のルールは、システム管理者が決めます。プロジェクトのオーナーは、それより厳しくする方向にだけ実行ルールを変更できます。組織管理者は、実行ルールの内容を確認できますが変更できません。

全体のルールがどう効くのかはどこまで任せるかで扱います。

つなげる先は、用意されたものから選ぶ​

連携先も同じ形です。プロジェクトのオーナーは、用意された候補の中から選んで認証することはできますが、候補そのものを増やすことはできません。

つなぎたい先が候補に無いときは、システム管理者に用意してもらう必要があります。

組織管理者は担当組織の記録を見られる​

組織管理者は、担当組織に所属している人の名前で動いた実行の記録を見られます(プロジェクトの実行は、プロジェクトを作った人の名前で動きます)。記録の本文を開くには理由の入力が要り、開いた人と理由は記録されます。

本文を開けるのは、本人・プロジェクトの参加者・対象組織の組織管理者です。管理側から見ると、システム管理者の資格だけでは本文を開けません。全体の記録は見渡せても、本文には組織管理者の資格が要ります。ここは上下の関係になっていません。

組織管理者の役割は、その組織に所属している人にだけ付けられます。 組織管理者は、担当組織に紐づくプロジェクトに、担当組織の人をメンバーやオーナーとして追加できます。ただし、メンバーを外すことと、オーナーをメンバーに変えることはできません。

プロジェクトが組織に紐づくのは、「所属組織」を付けたときです。 付けられるのは、付ける人が今所属している組織だけで、プロジェクトを作るときか、組織未設定のプロジェクトでオーナーが一度だけ付けます。一度付けると変えられません。 組織未設定のプロジェクトも参加者には共有されますが、組織管理者の一覧や管理の対象にはなりません。

実行は、作った人の名前で動く​

プロジェクトの実行は、プロジェクトを作った人の名前で動きます(コピーして作ったプロジェクトなら、コピーした人です)。オーナーの権限は管理のためのもので、実行の名前とは別です。オーナーを替えても、作った人をメンバーから外しても、実行の名前は変わりません。 名前を別の人に移すこともできません。

実行で生まれるものも、作った人のところに入ります。 実行の会話はプロジェクトを作った人の「チャット」に読み取り専用で並び(発言・共有・削除はできません)、Agent が作ったファイルはその人の「ライブラリ」に入ります。ほかのオーナーやメンバーの「チャット」や「ライブラリ」には出ません(実行記録に並ぶ入力ファイルや成果物は、オーナーもメンバーも開けます)。プロジェクトの時間トリガーや巡回は、作った人の「スケジュール」にも出ません。実行の様子は、プロジェクトの画面で見ます。

会話の数は、動き方で違います。 ワークフローの工程は、Agent が動くたびに新しい会話になります。サイクルの巡回は、配置ごとに 1 つの会話を続けて使うので、巡回のたびにやりとりが積み上がっていきます(Webhook やメールで動いたときは、そのたびに新しい会話になります)。

ですから、管理は引き継げても、実行の名前も、会話も、Agent が作ったファイルも、作った人のままです。作った人が使えなくなったときに実行を続ける仕組みはありません。 担当が替わる業務では、このことを前提に、プロジェクトを誰が作るかを決めてください。

連携先の認証は、プロジェクトに付いています。 オーナーが替わっても認証はそのまま使われ、新しいオーナーの個人の認証に切り替わることはありません。認証が切れたときは、今のオーナーが認証し直します(連携ガイド)。

Agent の持ち主も、プロジェクトのオーナーとは別です。 Agent を直せるのはその持ち主だけで、プロジェクトのオーナーを替えても持ち主は変わりません。新しいオーナーが、作った人の Agent を直したいときは、自分が持ち主の Agent を用意して置き換えます(設計ガイド)。

記録の「実行者」は人だけではない​

プロジェクト内の操作の記録に出る「実行者」には、人だけでなくエージェントやシステムも並びます。

ですから「実行者」の欄を見て、いつも人がやったと読まないでください。誰が何をしたかを追うときは、実行者の種類も合わせて見てください。

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