Project
Project は、Agent と工程を束ねて業務を進める機能です。工程ごとに、どこまで Agent に任せるかを決められます。ワークフローでは人が判断する工程を置けば、そこで一度止めて確認できます。実行した内容は、あとから 1 件ずつたどれます。
業務への組み込みを考えるなら設計ガイドの「業務として決めること」から、動かしている業務を見直すなら記録ガイドの「実績から見直す」から読んでください。
仕組みを理解する
中で何が起きているかを先に押さえる。
→小さく動かして確かめる
読んだことを手で試す。
→業務に合わせて設定する
どちらを選ぶべきか、判断の基準を示す。
→迷ったときに参照する
上限・既定値と、画面の言葉の対応。
→Project の構成
プロジェクトには工程があり、工程には Agent を置きます。Agent には、やることを書いたゴール(指示)と、やってはいけないことを書いたガードレールを持たせ、Playbook と Skill を付けます。人が判断する工程には Agent を置きません。確認担当者が、直前の工程の出力を見て決めます。1 件ごとの実行記録に、何をしたかが残ります。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| プロジェクト | 工程と Agent をまとめる単位。タグで分類できる |
| 工程 | Agent を置く場所。1 つの工程に複数置ける。確認工程には置かない |
| Agent | 仕事をする担当。ゴール(指示)とガードレールで動き方を決め、Playbook と Skill を付ける。複数の工程やプロジェクトで使い回せる |
| Playbook | Agent に最大 1 つ付けられる段取り。繰り返す作業の手順を、各ステップの目的・ガイダンス・成功条件で書く。手順は Agent が依頼に応じて調整する |
| Skill | Agent に複数付けられる、個別の作業のやり方。やり方を書いた文書に、必要ならスクリプトなどのファイルを添えて登録する |
| 配置 | Agent を工程に置いた 1 つ 1 つ。同じ Agent を 2 つの工程に置けば、配置は 2 つ。サイクルでは周期もこの単位で決める |
| 確認工程 | 人が判断する工程。確認担当者が直前の工程の出力を見て、次の工程へ進める・差し戻す・却下するのいずれかを選ぶ。担当者に届く依頼は「確認依頼」 |
| 実行記録 | 実行 1 件の詳細。依頼・根拠・実行したこと・確認・結果をたどれる。実行の一覧は「実行履歴」、プロジェクト内の操作の記録は「記録 (証跡)」 |
| 実行ルール | Agent にどの操作まで許すかを決める設定。テナント全体で決めた実行ルールを受け継ぎ、プロジェクトでは厳しくする方向にだけ変えられる |
| 台帳 | プロジェクトの Agent どうしが共通の記録先として読み書きする連携先。連携先に「台帳として使う」を付けて指定する。付けただけでは読み書きは起きず、何をどう読み書きするかは各 Agent のゴール(指示)が決める |
なお、Agent を作るときに Claw という言葉が出てきます。Claw は、会話に紐づけて決めた予定で実行する機能です。プロジェクトで使うものではなく、Agent を作るときの複製元としてだけ出てきます。複製されるのは内容だけで、時間などのトリガーは引き継がれません。
2 つの型
型はプロジェクトを作るときに選びます。後から変えられません。
| サイクル | ワークフロー | |
|---|---|---|
| 始まり方 | 置いた Agent ごとに周期を決めて、その周期で動く。Webhook やメールで動かすこともできる | 手動で始める。決めた時刻や外部 API、メールから始めることもできる。決めた時刻に始めるときは、どの工程から始めるかを選べる |
| 進み方 | Agent どうしは待ち合わせない。それぞれが自分の周期で動く | 1 件の実行が工程を順に進む。前の工程が終わってから次の工程に移る。途中でレーンに分かれて同時に進めることもできる |
| 終わり方 | 終わらない。止めるまで動き続ける | 1 件ごとに終わる(完了・却下・失敗・中断) |
| 向く仕事の例 | 届いた依頼を受け取って一次対応する。決まった間隔で状態を点検し、異常があれば知らせる | 申請を 1 件受けて、作業し、担当者の確認を通して仕上げる。月末に一度動かして、レポートを作って出す |
使い方の順序
業務を選ぶ
任せる範囲、業務としての終わり、結果の届け先を決める。
つなぎ先を決める
このプロジェクトで使う外部サービスを追加して、認証する。
任せ方を決める
工程を並べ、Agent を置き、許す操作の範囲を決める。
確認しながら使う
ワークフローなら確認工程で人が判断して次に進める。
実績で見直す
実績を見て、直す場所と確認の置き方を見直す。
それぞれの段階で読む場所です。
- 業務を選ぶ — どこまで任せるか、何ができたら終わりか、プロジェクトをどこで分けるか、結果をどこへ届けるか(設計ガイド)
- つなぎ先を決める — 連携ガイド
- 任せ方を決める — 型・工程・Agent(設計ガイド)、許す操作(実行ルールガイド)、始め方(起動ガイド)
- 確認しながら使う — 人の判断の置き方(確認ガイド)、誰がどこを見るか(記録ガイド)、止め方(起動ガイド)
- 実績で見直す — 実績を読み、直す場所を選び、試してから反映し、業務としての終わりに照らして比べる(記録ガイド)
画面の場所
プロジェクトを開くとタブが並びます。「ワークフロー履歴」はワークフローだけなので、サイクルでは 3 つです。
| タブ | 見るもの |
|---|---|
| 概要 | 期間を選んだ指標(KPI)と、工程に置いた Agent の関係の図。ワークフローでは工程ごとの直近の状態、サイクルでは Agent ごとの動きも出る(進行中のワークフローの実行はワークフロー履歴で見る)。目的・メンバー・登録 Agent・連携先・実行ルールなどは「プロジェクト情報」にまとまっている |
| 実行履歴 | 実行の一覧。1 件を開くと実行記録。プロジェクト内の操作の記録(記録 (証跡))もここにある |
| ワークフロー履歴 | ワークフローの直近の実行。終わったものも並ぶ |
| 設定 | 基本情報・トリガーと通知(サイクルではトリガー)・連携先・メンバー・実行ルール |
工程と Agent の編集は、タブとは別のエディタ画面で行います。オーナーには、プロジェクトの画面の上部に「編集」が出ます。
プロジェクトは、外部 API からも使えます(外部 API のドキュメント)。
仕組み
画面を見ても分からないことを、ここに集めています。設定を始める前に読んでください。
- プロジェクトと工程 — 工程は Agent を置く場所。確認工程には Agent を置かない。Playbook は段取り、Skill はやり方で、どちらも Agent に属する
- サイクルとワークフロー — サイクルは配置ごとに独立して動く。型は後から変えられない
- 誰が何を決められるか — 管理画面の役割とプロジェクトの役割は別。オーナーでも指名されていなければ確認を決定できない(Agent の結果から作られる確認依頼だけは、原則としてオーナー全員が担当者)
- 人の確認 — 確認工程は業務を次に進めるかを決める工程。Agent の実行を止める仕組みではない
- どこまで任せるか — 実行ルールは厳しくする方向にだけ使える。どこに効いて、どこからが利用者の責任か
- 記録と指標 — 実行記録は 5 つの問いで読む。Agentの完遂率は業務の成果ではない
クイックスタート
ガイド
- 設計ガイド — 業務として何を決め、どう分け、工程と Agent に何をどこまで任せるか
- 実行ルールガイド — Agent にどの操作まで許すか。全体の基本ルールをどう受け継ぎ、禁止操作をどう書くか
- 確認ガイド — 誰が、どこで判断するか。担当者の決め方と、期限が来たときの扱い
- 起動ガイド — いつ動かし、どう止めるか。決めた時刻、Agent ごとの周期、外部からの呼び出し、手動の使い分け
- 連携ガイド — 何につなぎ、どこへ知らせるか
- 記録ガイド — 結果をどう読み、実績からどこを見直すか
リファレンス
- 設定値リファレンス — 工程数・Skill 数・期限・時刻の書き方など、決まっている値の一覧
- 実行結果リファレンス — 表示される結果の意味と、Agentの完遂率の式
- 記録リファレンス — 記録に残る出来事、CSV の列、エクスポートに含まれるもの
- 用語リファレンス — 画面の言葉と、記録や設定に出てくる言葉の対応
- ロールリファレンス — オーナー・メンバー・組織管理者・システム管理者ごとに、できること