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設定ガイド

AGENTIC STAR マーケットプレイス版の管理画面で利用可能な設定項目を解説します。

管理画面へのアクセス​

デプロイ完了後、管理画面の URL にブラウザでアクセスし、購入時に設定した管理者メールアドレスとパスワードでログインしてください。

管理画面ダッシュボード

注記

出荷時は自己署名証明書のため、ブラウザに証明書警告が表示されます。証明書の例外を許可してアクセスしてください。正規 SSL 証明書の設定方法はドメイン設定ガイドを参照してください。

メニュー構成​

管理画面は以下のメニューで構成されています。

カテゴリメニュー説明
—ダッシュボード利用状況とシステムリソースの概要
ユーザー管理管理者管理画面にアクセスできる管理者の管理
ユーザーエンドユーザーの管理
利用制限利用を制限しているユーザーと IP アドレスの一覧
サービスアカウントAPI 利用のためのサービスアカウント管理
エージェント管理MCP サーバーMCP サーバーの管理
A2A エージェント連携する外部の A2A エージェントの管理
LLM 設定LLM プロバイダー・モデルの設定
エージェント設定カスタムエージェントの登録・管理。プロジェクトのワークフローで使う契約と認定もここで登録
ガードレール設定コンテンツセーフティと PII マスキング
通信ドメイン制限ウィジェットからの通信を許可・遮断するドメインの管理
禁止 URLアクセスを禁止する URL の管理
組織マスター組織組織情報の管理
職種職種マスターの管理
組織役割組織管理者などの役割の付与
サイトマスターお知らせエンドユーザー向けお知らせの管理
メールプロバイダー設定メールの送信手段と送信元の設定
ログ管理監査ログ管理操作の履歴
LLM 監査ログLLM 利用の履歴
操作監査ログ利用者・エージェント・システムが行った操作の記録
ガードレールアラートガードレールで検知した出来事の一覧
レポートユーザーレポートの確認
アクセスログアクセス履歴
プロジェクト管理実行履歴プロジェクトの実行の一覧
実行ルールテナント全体の実行ルール
確認依頼組織の確認依頼の状況(組織管理者だけ)
所属プロジェクト組織に属するプロジェクト(組織管理者だけ)
システム管理通知設定通知メールの送信設定
—バージョン管理プラットフォームのバージョン確認・アップグレード

プロジェクトの使い方は Project を参照してください。

ユーザー管理​

管理者​

管理画面にアクセスできる管理者アカウントを管理します。初期管理者は購入時に自動作成されます。

ユーザー​

AGENTIC STAR を利用するエンドユーザーを管理します。ユーザーの追加・編集・無効化が可能です。

サービスアカウント​

API を利用するためのサービスアカウントを作成・管理します。サービスアカウントを作成すると、API 認証に使用するクライアント ID とクライアントシークレットが発行されます。

API の利用方法はマーケットプレイス版 API クイックスタートを参照してください。

エージェント管理​

LLM 設定​

エージェントが使用する LLM プロバイダーとモデルを設定します。

LLM 設定画面

設定項目説明
設定タイプ設定の種類
モデル使用するモデル名(LiteLLM 形式: provider/model-name)
API キーLLM プロバイダーの API キー
ベース URLLLM プロバイダーのエンドポイント URL
API バージョンAPI バージョン(YYYY-MM-DD 形式)
追加設定JSON 形式の追加パラメータ
注記

API キーなどの機密値は登録後 ******** でマスク表示されます。変更しない場合は既存の値が保持されます。

エージェント設定​

カスタムエージェントを登録し、プラットフォーム上で利用可能にします。

基本情報​

設定項目説明
エージェントIDエージェントの識別子(小文字英数字とハイフン、63 文字以内)
表示名エージェントの表示名
説明エージェントの説明文
アイコンアイコン画像のアップロード(PNG / JPEG、512KB 以下)
タグ分類用タグ(カンマ区切り)

Docker イメージ​

設定項目説明
レジストリコンテナレジストリの URL(例: myacr.azurecr.io)
イメージ名イメージ名(例: my-org/rag-agent)
タグイメージタグ(デフォルト: latest)
Secret名プライベートレジストリ用の認証シークレット

リソース​

設定項目説明
CPU リクエスト / リミットCPU の割り当て(例: 500m, 2000m)
メモリリクエスト / リミットメモリの割り当て(例: 512Mi, 4Gi)

ストレージ​

永続ストレージが必要な場合に有効化します。

設定項目説明
ストレージサイズ容量(例: 10Gi)
マウントパスコンテナ内のマウントパス(絶対パス)
ストレージクラスKubernetes ストレージクラス
アクセスモードアクセスモード

ステータス​

設定項目説明
有効化エージェントの有効 / 無効を切り替えます

環境変数​

カスタム環境変数を設定できます。以下の予約変数はプラットフォームが自動で注入するため、手動設定は不要です(同名の変数を登録するとエラーになります)。

常に注入される変数

  • EXECUTION_ID
  • CONVERSATION_ID
  • USER_ID
  • AGENT_ID
  • REQUEST_SOURCE

条件に応じて注入される変数

  • MESSAGE_ID
  • USER_ORGANIZATION_ID
  • USER_ORGANIZATION_LABEL
  • USER_JOB_ROLE
  • USER_JOB_LABEL
  • USER_BIO
  • USER_LANGUAGE
  • PROJECT_ID(プロジェクトのサイクルの工程で動くとき)

カスタム環境変数はシークレット(値をマスク表示)および必須のマークが可能です。

配置環境変数の禁止名(NG)​

シークレットを登録したエージェントでは必ず設定してください

サイクル型のプロジェクトでは、工程への配置ごとに環境変数を上書きできます。上書きされた値は、 エージェント登録で設定したシークレット(API キーなど)と同じ Pod に入ります。

そのため、シークレットの送り先(*_BASE_URL などのエンドポイント)を禁止名に入れていない場合、 プロジェクトの利用者が送り先を差し替えて、管理者が登録したキーで外部へ送信させることができます。 プラットフォームはこれを自動では防ぎません。管理者が禁止名を設定してください。

設定手順

  1. 管理画面で エージェント管理 > エージェント設定 の一覧を開く
  2. シークレットを登録しているエージェントを選び、編集 を開く
  3. 環境変数 セクションの 禁止名の入力欄 に、配置で上書きさせたくない変数名を入れる
  4. 保存 する
  5. シークレットを登録しているエージェントすべてについて繰り返す

シークレットを持つエージェントには注意が表示され、禁止名の候補をまとめて追加できます。候補は 次の 2 種類です。

候補内容
SDK が組で読む変数LLM_API_KEY / MEMORY_LLM_API_KEY / EMBEDDER_API_KEY に対する同じ接頭辞の *_BASE_URL(登録が無くても候補に出ます)
登録済みの送り先シークレットと同じ接頭辞で URL / URI / ENDPOINT / HOST / CONNECTION_STRING で終わる非シークレットの変数

書き方

  • 使える文字は英大文字・数字・アンダースコア・*(64 文字以内)。* は 0 文字以上に一致します
  • 例: AZURE_OPENAI_ENDPOINT、*_BASE_URL、POSTGRES_*
「禁止名なし」として扱われる形は限られます

打ち間違い・旧いキー名・空でない誤った値を書くと、その配置の環境変数は全て拒否されます。 意図せず配置の上書きが使えなくなるため、保存後に設定内容を確認してください。

禁止名が設定されていないと扱われるのは、禁止名を 1 件も登録していない場合だけです。

禁止名は 追加設定(JSON)の欄には書けません。専用の入力欄で設定してください(JSON 欄に書くと 保存時に止まります)。

ワークフローで使う​

このエージェントを、プロジェクトのワークフローの工程に置けるようにする設定です。オンにすると、エージェントが受け取る設定値・ファイル・成果物・接続先を決める契約と、認定の情報を登録します。オフのまま保存すると、登録済みの契約は削除され、ワークフローでは使えなくなります。

サイクルの工程や会話で使うだけなら、この設定は要りません。

設定項目説明
対応状態認定済み/未認定(workflow で利用不可)/非対応
実行の効果読み取りのみ/冪等な書き込み/非冪等な書き込み。失敗したときに自動で再実行されうるのは、読み取りのみと冪等な書き込みだけです。外部へ書き込むエージェントは、書き込みに合った値を選んでください
実行時間の上限(秒)既定は 900。0 は制限しない(最大 86,400 秒 = 24 時間)
SDK 版・adapter 版・試験結果の参照・認定した image digest・使える実行ルール認定の情報(下記)
接続 slotエージェントが使う接続先の枠。slot 名・許可する接続先(MCP サーバーか A2A エージェントで OAuth を設定したもの)・必須を決めます
契約(JSON)設定項目(parameters_schema)・標準値(defaults)・環境変数への割り当て(env_bindings)・ファイル(files)・成果物(outputs)を編集します
YAML から読み込むYAML で書いた契約を読み込みます

オンにすると、契約の雛形が入ります。編集したら「検証して整形」で検証してから保存してください。契約の書き方はワークフローガイドにあります。

認定の情報

プロジェクトの工程に置けるのは、次の 5 つがすべてそろったエージェントだけです。1 つでも欠けると、プロジェクトの画面で「利用不可 (未認定)」になり、置けません。

項目契約のキー入れるもの
SDK 版certification.sdk_version試験したイメージの SDK のバージョン
adapter 版certification.adapter_version試験した adapter のバージョン
試験結果の参照certification.tests_ref試験結果を参照できる場所や ID
認定した image digestcertification.image_digestsha256: に続く 64 桁の 16 進数。実行にはこの digest のイメージが使われます
使える実行ルールcertification.supported_policiesエージェントが対応している基本ルール。Open・Guarded・Strict から、試験で確かめたものを選びます

5 つがそろうと、対応状態が「認定済み」になります。足りない項目があるときは、対応状態に不足している項目が出ます。

プロジェクトの実行ルールの基本ルールが「使える実行ルール」に入っていないと、そのプロジェクトではエージェントが起動しません(実行ルールと通信ガイド)。

イメージを更新したら、認定し直してください。 実行には認定した digest のイメージが使われるため、タグだけを差し替えても新しいイメージでは動きません。digest は、たとえば docker buildx imagetools inspect <レジストリ>/<イメージ>:<タグ> で確かめられます。

追加設定(JSON)​

エージェント固有の追加パラメータを JSON 形式で指定できます。

ACR シークレット管理​

Azure Container Registry のプライベートレジストリを使用する場合、ユーザー名とパスワードで認証シークレットを自動作成できます。

ガードレール設定​

AI の出力に対するコンテンツセーフティと個人情報保護を設定します。

ガードレール設定画面

コンテンツセーフティ​

プロンプトシールド検出

ジェイルブレイク攻撃を検出してブロックします。有効/無効を切り替えられます。

モデレーション検出

有害コンテンツの検出レベルを設定します。

レベル説明
0無効
2推奨(中程度の有害コンテンツを検出)
4緩和(重度のコンテンツのみ検出)
6最小(極めて重大なコンテンツのみ検出)

検出対象カテゴリ: 暴力、性的コンテンツ、ヘイトスピーチ、自傷行為

PII マスキング​

個人情報(PII)を自動検出してマスキングします。最大 189 カテゴリに対応しています(対応カテゴリ数はクラウドプロバイダーにより異なります)。

主な検出対象:

  • 識別情報(電話番号、メールアドレス、マイナンバー等)
  • 金融情報(クレジットカード番号、口座番号等)
  • 医療情報(保険証番号、医療記録等)
  • 位置情報(住所、GPS 座標等)
  • 認証情報(パスワード、API キー、トークン等)
クラウドプロバイダー別のバックエンド​
プロバイダーバックエンド対応言語
AzureAzure AI Language - PII Detection多言語(日本語含む)
AWSBedrock Guardrails sensitiveInformationPolicy多言語(日本語含む)
GCPCloud DLP多言語(日本語含む)

AWS 環境では ContentSafety(コンテンツモデレーション・プロンプトシールド)と PII 検出を同一の Bedrock Guardrail で扱う構成を推奨しています。apply_guardrail API 1回の呼び出しで両方が評価されるため、追加の IAM 権限は bedrock:ApplyGuardrail のみで足ります。

禁止 URL​

エージェントがアクセスすることを禁止する URL を管理します。

制限の粒度​

機能制限粒度説明
基本機能(標準提供)ドメイン単位ExtAuth Service(Envoy サイドカー経由の認可制御)で Pod のアウトバウンド通信をチェックします。HTTPS 通信は TLS 暗号化によりパスが見えないため、実運用では実質的にドメイン(+ ポート)単位の制限として動作します。
拡張機能(任意実装)URL(パス)単位エージェント側で SDK の ConfigAccess.get_banned_urls() を利用し、ツール内で URL 文字列を検査する実装を追加することで、パス単位の制限が可能になります。
ヒント

両方の機能は同じ「禁止 URL」設定(banned_urls テーブル)を共有するため、管理画面での登録は一元化されます。拡張機能の実装方法は SDK リファレンス の ConfigAccess.get_banned_urls() を参照してください。

マスタ管理​

組織​

組織情報を管理します。

職種​

職種マスターを管理します。

お知らせ​

エンドユーザー向けのお知らせを作成・管理します。タイトルと本文(Markdown)、優先度、有効 / 無効を設定できます。

メールプロバイダ設定​

通知メールの送信に使用するメールプロバイダーを設定します。プロジェクトの確認依頼と確認期限超過のメールも、ここで設定した送信手段と送信元で送られます。設定していないと、これらのメールは送られません。

基本設定​

メール機能の有効/無効を切り替えられます。

SMTP 設定​

設定項目説明備考
ホストSMTP サーバーのホスト名必須(例: smtp.example.com)
ポートSMTP サーバーのポート番号必須(1〜65535、デフォルト: 587)
暗号化方式通信の暗号化方式None / SSL / TLS(TLS 推奨)
認証方式認証の方式None / LOGIN / PLAIN / CRAM-MD5
ユーザー名SMTP 認証のユーザー名必須
パスワードSMTP 認証のパスワード必須
送信元メールアドレスメールの送信元アドレス必須

ログ管理​

監査ログ​

管理画面での操作履歴を確認できます。誰がいつ何を変更したかを追跡できます。

LLM 監査ログ​

LLM の利用履歴を確認できます。トークン使用量やリクエスト内容を追跡できます。

レポート​

ユーザーレポートの確認ができます。

アクセスログ​

アプリケーションへのアクセス履歴を確認できます。

システム管理​

通知設定​

エンドユーザーへ送信する通知メールの有効 / 無効を設定します。タスク完了メール、フォローアップメール、Weekly メールを個別に切り替えられます。

バージョン管理​

プラットフォームの現在のバージョンを確認し、利用可能な新しいバージョンへアップグレードできます。バージョンは 1 つずつ順番にアップグレードします。