開発
agenticstar-platform SDK は、AGENTIC STAR プラットフォーム上で動作するカスタム AI エージェントを Python で開発するためのインフラ SDK です。エージェントロジックは開発者が自由に設計し、SDK はデータベース・イベント配信・メモリ・ストレージ・RAG・セキュリティなどのプラットフォーム基盤を提供します。
エージェントSDK とは
| 項目 | 値 |
|---|---|
| パッケージ | agenticstar-platform |
| バージョン | v3.0.15 |
| 言語 | Python 3.12+ |
| 配布 | PyPI |
| 設計思想 | SDK はインフラのみ。エージェントロジックはユーザー自由 |
v3.0.0 から、SDK の版番号は AGENTIC STAR 本体のバージョンに合わせています(以後 3.0.1, 3.0.2, …)。PyPI 上の前の系列は 0.5.x → 1.0.x で、番号が飛んでいるのは製品と系列を揃えたためです。番号の変更は互換性を一律に保証するものではありません。0.5.40 から上げるときは次を確認してください: (1) ActionAudit で人 / system の決定イベント(gate.resolved / policy.changed など)を記録するときは actor_ref が必須(1.0.0 以降。欠落は ValueError)、(2) PostgreSQLManager.execute_query() は WITH … SELECT / VALUES / TABLE の結果を行リストで返すよう修正済み(0.5.41。以前の返却形式に依存したコードは要確認)、(3) metering の台帳に 2 列が増える(下のリファレンス参照。書き込みを始める前に列の実在を確認)、(4) ActionAudit の metadata に入れた小数と絶対値 2^53 以上の整数は文字列として保存される(1.0.0 以降。言語をまたいで row_hash を一致させるため。台帳の metadata を数値として読んでいるコードは要確認)。1.0.x を使っている場合は、3.0.0 に含まれる workflow / audit の語彙の除去(items_advanced / no_items / claim.stale)と、3.0.1 での KNOWN_EVENT_TYPES からの verification.completed の除去も確認してください(event_type は自由な文字列のままで、影響するのは辞書を直接参照・列挙しているコードだけです)。workflow runner を使っている場合は、3.0.1 で実行結果の形式が version 2 になり(outcome の語彙と counts のキー名が変わった)、プラットフォームは新しい形式だけを受け付けます(ワークフローガイド)。
モジュール構成
SDK は 13 のモジュールで構成されています。必要なモジュールだけを extras で選択インストールできます。
| モジュール | 説明 | 主要クラス |
|---|---|---|
| events | 非同期イベント配信(SSE / Webhook / DB) | EventEmitter, StreamingEvent |
| db | PostgreSQL 接続 + Azure AD 認証 | PostgreSQLManager, DataAccess |
| rag | Qdrant ベクトル検索 + Azure OpenAI Embedding | QdrantManager, EmbeddingGenerator |
| storage | マルチクラウドストレージ(Azure / S3 / GCS) | AzureBlobStorageClient, S3StorageClient |
| auth | AGENTIC STAR 認証 API クライアント | AgenticStarAuthClient |
| memory | セマンティックメモリ(Mem0 + Qdrant) | SemanticMemoryClient |
| security | コンテンツモデレーション + PII 検出 | AzureSecurityClient, ContentSafetyValidator |
| common | 共通ユーティリティ(バリデーション・シークレットマスク) | SecretMasker, validate_identifier |
| metering | LLM 利用量・コスト計測(台帳記録 + 日次集計, v0.5.15+) | UsageMeter |
| runner | Marketplace 互換の実行ライフサイクル(identity 検証 → 入力取得 → 実行 → 結果保存/Webhook → terminal 正確に 1 回 → cleanup, v0.5.30+) | run_marketplace_agent |
| audit | 行為監査台帳(承認・ツール認可・ポリシー違反等の append-only 記録。本文は digest 化して渡す設計, v0.5.31+。alerts writer は v0.5.32+) | ActionAudit, GatewayActionAudit, GuardrailAlertWriter, GuardrailAlertAggregates |
| workflow | プロジェクトのワークフローの工程で動くエージェントの runner(mp-workflow/1。マーケットプレイス版 3.1 以降, v1.0.1+) | run, WorkflowContext, AuditApi |
| policy | tool 呼び出しの統制ポリシー(テナントとプロジェクトの 2 層を合成して allow / forbid を判定する純計算, v1.0.0+) | tighten_merge, evaluate |
このほか、credential 不要で DB / RAG / storage の統合 journey を 1 コマンド体験できる
Local Integration Lab(python -m agenticstar_platform.lab, v0.5.35+)を同梱しています。
詳細は クイックスタート の Lab 節を参照してください。
クイックスタート
pip install agenticstar-platform[all]==3.0.15
from agenticstar_platform.events import EventEmitter, EventType
from agenticstar_platform.db import PostgreSQLManager, PostgreSQLConfig, DataAccess
# データベース接続
db_manager = PostgreSQLManager(PostgreSQLConfig.from_toml("config.toml"))
da = DataAccess(db_manager)
await da.initialize()
# イベント配信
emitter = EventEmitter(execution_id="exec-001")
await emitter.emit_event(EventType.PHASE_START, message="処理を開始します")
始め方
| 対象 | 手順 |
|---|---|
| 新規開発 | クイックスタート で最小構成のエージェントを構築 |
| ワークフローの工程で動くエージェント | ワークフローガイド で契約と run(context) の書き方を確認 |
| 既存エージェントの移行 | アーキテクチャガイド でモジュール構成を理解してから段階的に導入 |
ガイド
- アーキテクチャガイド — SDK のモジュール構成と設計思想
- デプロイガイド — Docker ビルドとプラットフォームへの登録
- イベント / ストリーミングガイド — SSE イベント配信の実装
- メモリガイド — セマンティックメモリ(Mem0)の活用
- ストレージガイド — マルチクラウドオブジェクトストレージ
- セキュリティガイド — コンテンツモデレーションと PII 検出
- ワークフローガイド — プロジェクトのワークフローの工程で動くエージェント
リファレンス
- SDK API リファレンス — 全モジュール・クラス・メソッドの完全仕様