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LLM Gateway セットアップ

LLM Gateway を利用するには、管理者開発者がそれぞれ別の画面で準備を行います(SaaS版のみ)。

概要

担当画面やること
管理者管理画面(Admin)モデル定義(利用可能なモデルの登録)・IP 制限・利用ログの確認
開発者ConsoleLLM Gateway クライアントの作成(認証情報の取得)
前提条件
  • 管理者は管理画面(Admin)に、開発者は Console にログインできること(developer ロール以上)

管理者の準備(管理画面 Admin)

モデルの定義

管理者は管理画面(Admin)の「LLM Gateway 管理」メニューで、利用可能なモデルを登録します。登録した 公開モデル名 が、開発者がリクエストの model に指定する名前であり、GET /llm/v1/models の結果に反映されます。フォームは「基本設定 / ルーティング・予算 / 接続設定 / モデル情報」で構成されます。

基本設定

項目必須説明
公開モデル名利用者が送る公開名(lookup キー)。開発者が model に指定し、GET /v1/models に反映されます。
デプロイメント同一の公開モデル名で複数のデプロイを束ねる識別子。
有効このモデル定義の有効 / 無効。

ルーティング / 予算

項目必須説明
ティアルーティング用のティア(高 / 中 / 低 / 未設定)。同一の公開モデル名に複数登録すると下記「自動ルーティング」の対象になります。
重み同一ティア内のロードバランス用の重み(既定 1)。
RPM 上限 / TPM 上限1分あたりのリクエスト数 / トークン数の上限(空欄で無制限)。
優先度ルーティングの優先度(数値が小さいほど優先)。
日次予算 ($)1日あたりのコスト上限(空欄で無制限)。
上限超過時の挙動

RPM / TPM を超えると 429Retry-After 付き)、日次予算を超えると 429x-should-retry: false)が返ります。詳細はリファレンスのエラーレスポンスを参照してください。

接続設定

接続情報は LiteLLM 準拠のフォーマットで設定します。「簡易フォーム」または「パラメータを JSON で直接編集するモード」のどちらでも入力できます(タブで切替)。簡易フォームの項目は次のとおりです。

項目必須説明
接続先モデルLiteLLM の provider/model 形式で指定します(例: azure/gpt-5.5)。
API キープロバイダの認証キー(プロキシ経由・ローカルモデル等では不要)。
API ベース URLプロバイダのエンドポイント URL(OpenAI 公式は不要。Azure / 自前ホストは指定)。
API バージョンAPI バージョン(Azure OpenAI 等で必要)。
追加パラメータその他の LiteLLM パラメータを JSON で指定。

モデル情報(任意)

modemax_tokens など、接続・ルーティングに使わないモデル属性を JSON で指定できます。

モデル ID はハードコードしないでください

利用可能なモデルはテナントごとに管理者が定義するため、環境によって異なります。アプリケーションでは GET /llm/v1/modelsリファレンス)で動的に取得するか、管理者に確認してください。

自動ルーティング(任意)

同一のモデル名に複数のティア(高 / 中 / 低)が登録されている場合、管理者は管理画面(Admin)の「LLM Gateway 管理」メニューで自動ルーティングをテナント単位で有効化できます。有効にすると、プロンプトの難易度に応じて適切なティアのモデルへ自動的に振り分けられます。開発者は従来どおりモデル名を指定するだけで、ティアの選択は自動で行われます。

IP 制限(任意)

管理画面(Admin)の「LLM Gateway 許可IP」で、LLM Gateway にアクセスできるネットワークを制限できます。

  1. 許可 IP の登録 — IP アドレス(IPv4 / IPv6 / CIDR 形式に対応。例: 192.168.1.0/24)と説明を登録します。
  2. IP 制限の有効化 — 有効にすると、登録された IP アドレスからのみ LLM Gateway へのアクセスが許可されます。許可 IP が1件も登録されていない場合は有効化できません。

有効時、許可外のネットワークからのリクエストは 403 で拒否されます。

利用ログ

モデル・プロバイダ・トークン数・コスト・レイテンシ等の利用状況は、管理画面(Admin)および 管理 API リファレンスllm-gateway-logs エンドポイントで確認できます。

開発者の準備(Console)

Console の「LLM Gateway」メニューでクライアントを新規登録し、詳細画面で認証情報の確認とライフサイクル管理(有効化 / 無効化 / 編集 / 削除)を行います。

1. 基本情報の入力

「LLM Gateway」メニューで「登録」をクリックし、以下を入力して作成します。

項目必須説明
LLM クライアント名クライアントの表示名(最大256文字)。
説明用途や目的の説明。

2. 認証情報の確認

作成後、詳細画面の「開発者情報」で認証情報を確認・管理できます。用途に応じて、API キー(SDK にそのまま設定)または Client Credentials フロー(Client ID / Client Secret でアクセストークンを取得。手順は認証 API リファレンス(SaaS)を参照)のいずれかを利用します。

項目説明
クライアントIDクライアントの識別子。Client Credentials フローで使用します。
クライアントシークレットClient Credentials フロー用のシークレット。マスク表示され、コピーおよび「シークレット再生成」ができます。
API キーOpenAI / Anthropic SDK にそのまま設定できる固定キー(agtstr_...)。Authorization: Bearer または x-api-key で送信します。
Token URLClient Credentials フローでアクセストークンを取得するエンドポイント。

API キーの発行・管理

API キーは作成直後は未発行です。詳細画面で以下の操作を行います。

操作説明
API キーを発行固定 API キー(agtstr_...)を発行します。
API キーを再発行新しいキーを発行します。以前のキーは無効になります。
API キーを削除キーを削除します。以降、そのキーでは認証できません。
認証情報の取り扱い

API キー・クライアントシークレットはパスワードと同等の機密情報です。ソースコードにハードコードせず、環境変数や Secret Manager で管理してください。再発行・再生成を行うと、以前のキー / シークレットを使用しているすべての呼び出しが失敗するため、影響範囲を事前に確認してください。

3. 有効化 / 無効化

詳細画面のヘッダーから、クライアントを 有効化 / 無効化 できます。無効化したクライアントは LLM Gateway を呼び出せません。不要になったクライアントは 削除 できます。

有効化と契約席

LLM Gateway を呼び出せるのは 有効化したクライアントだけです。有効なクライアントの数は契約の利用人数(席)が上限で、上限に達していると新規作成・有効化ができません(「契約人数の上限に達しているため、LLMアクセスを付与できません」と表示されます)。不要なクライアントを 無効化 すると席が1つ解放され、別のクライアントを有効化できます。

次のステップ